2013年の花粉飛散開始予想

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以下、全てウェザーニューズからの引用です。
http://weathernews.com/


●2013年の飛散量の傾向
スギ花粉の元となる雄花生産量は、前年の夏の天候との相関が高いことがわかってきています。よく晴れて暑い夏ほど植物の光合成が盛んになり、雄花の生産量が多くなると考えられます。2012年の夏は、東~北日本を中心に、太平洋高気圧の勢力が強く、東~北日本を中心に厳しい暑さとなり、記録的な残暑・少雨となりました。このため、雄花の生育には適した条件となりました。一方、西日本は湿った空気の影響を受け、曇りや雨の日が多く、九州や太平洋側を中心に雄花が成長しにくい天候となりました。
また、多く飛散した翌年は飛散量が少なくなったり(裏年)、少ない年の翌年は多くなったり(表年)と、花粉の飛散量は交互に増減する傾向があります。2012年の花粉シーズンは比較的飛散量の少ないシーズンであったため、この夏の天候も考慮すると、2013年の花粉シーズンは2012年より多くなる見通しです。
主に北海道に多いシラカバ花粉も、前年の夏の天候(主に日照時間)に影響されます。2012年の夏は記録的な暑さになり、さらに2013年は表年ということもあって、2012年の2倍程度の飛散量となる見通しです。
さらに、スギ・ヒノキ林とスギの雄花の現在までの状況についても観測をしました。昨年から取り入れたスギ・ヒノキ林の活性状況(光合成有効放射吸収率のデータを解析、詳細は下記参照)を観測した結果、西日本太平洋側や九州以外の地域では、2012年は2011年よりもスギ・ヒノキ林の活性度が高く、スギの雄花の量も多くなる予想になりました。西日本では太平洋側の地域や九州を中心として、スギ・ヒノキ林の活性度が低く過去数年の中でも最も低くなっている県もあります。
そのほか、10月中旬までに全国のウェザーリポーターと花粉の発生源となるスギ雄花を調査した、「雄花リポート」を見ると、まだ成長中ではあるものの、昨年よりも雄花の数が多いというリポートも寄せられています。

これらを総合的に考慮すると、2013年春の花粉飛散量は、全国的に2012年よりも多いか同程度となり、全国平均では2012年の1.7倍の飛散量となる予想で、北~東日本では2倍前後、西日本では1.3倍程度となる予想です。また、東北や関東の多いところでは2012年の3倍近くになるところもある一方、九州では2012年並かやや少ない飛散量となるところが多くなりそうです。過去の飛散状況と比較すると、2009年と似た傾向となる見通しですが、東北や中部地方では大量飛散した2011年に並ぶ飛散量となる可能性もあります。また、ヒノキ花粉の飛散量は、スギ花粉の飛散量と傾向が似ているため、2013年はヒノキ花粉の飛散量も多いか、2012年並みになる予想です。
また、平年(2005年~2012年の平均飛散量)と比較すると、2013年の花粉飛散量は全国平均で1.4倍程度となり、平年より多くなる見通しです。西日本では平年並みかやや多い程度ですが、東日本や北日本では平年より多く、平均で平年の1.7倍前後になる予想です。
なお、これまでに報告された症状や対策の報告を見ると、症状を和らげるには花粉を体内に取り込まないような対策が有効になりそうです。2月以降は徐々に花粉飛散量が増えていくので、早めに事前対策を進めておくのがおすすめです。

●北海道 前年対比190%(※シラカバ花粉)
シラカバ花粉の飛散量は前年の夏の天候によって決まると考えられており、晴れて暑い夏である程、花粉のもととなる雄花の生育がよくなり、花粉の飛散量が多くなります。2012年の夏は、度々雲が広がったり雨が降ったりすることがありましたが、全般に晴れて暑くなる日が多くなりました。さらに9月になってもなかなか暑さが収まらず、真夏日が続くなど記録的な残暑になりました。このため、雄花の生育には適した条件であったと考えられます。また、花粉の飛散量は多い年(表年)、少ない年(裏年)が交互に訪れ、2013年は表年にあたります。
これらのことから、2013年春の花粉シーズンは、2012年の1.9倍程度、平年の1.6倍の飛散量になる見通しです。なお、近年で大量飛散となった2011年に近い飛散量になる可能性があるため、十分な対策が必要になりそうです。

●東北北部 前年対比230%
スギ・ヒノキ花粉の飛散量は前年の夏の天候によって決まると考えられており、晴れて暑い夏である程、花粉のもととなる雄花の生育がよくなり、花粉の飛散量が多くなります。2012年の夏は晴れて暑くなる日が多く、雨も少なくなりました。さらに9月になってもなかなか暑さが収まらず、晴れて真夏日が続くなど記録的な残暑になりました。このため、雄花の生育には適した条件であったと考えられます。また、花粉の飛散量は多い年(表年)、少ない年(裏年)が交互に訪れ、2013年は表年にあたります。
これらのことから、2013年春の花粉シーズンは、平均で2012年の2.3倍の飛散量になる見通しで、少ない所でも1.5倍、多い所で2.9倍になる予想です。また、平年の1.7~2倍の飛散量となる予想です。
なお、近年で大量飛散となった2011年に近い飛散量になる可能性もあるため、十分な対策が必要になりそうです。

●東北南部 前年対比210%
スギ・ヒノキ花粉の飛散量は前年の夏の天候によって決まると考えられており、晴れて暑い夏である程、花粉のもととなる雄花の生育がよくなり、花粉の飛散量が多くなります。2012年の夏は晴れて暑くなる日が多く、雨も少なくなりました。さらに9月になってもなかなか暑さが収まらず、晴れて真夏日が続くなど記録的な残暑になりました。このため、雄花の生育には適した条件であったと考えられます。また、花粉の飛散量は多い年(表年)、少ない年(裏年)が交互に訪れ、2013年は表年にあたります。
これらのことから、2013年春の花粉シーズンは、平均で2012年の2.1倍の飛散量になる見通しで、少ない所でも1.7倍、多い所で2.9倍になる予想です。また、平年の1.6~2.1倍の飛散量となる予想です。
なお、近年で大量飛散となった2011年に近い飛散量になる可能性もあるため、十分な対策が必要になりそうです

●関東 前年対比230%
スギ・ヒノキ花粉の飛散量は前年の夏の天候によって決まると考えられており、晴れて暑い夏である程、花粉のもととなる雄花の生育がよくなり、花粉の飛散量が多くなります。2012年の夏は全般に晴れて暑くなる日が多く、雨も少なくなりました。さらに、9月になってもなかなか暑さが収まらず、記録的な残暑になりました。このため、雄花の生育には適した条件であったと考えられます。また、花粉の飛散量は多い年(表年)、少ない年(裏年)が交互に訪れ、2013年は表年にあたります。
これらのことから、2013年春の花粉シーズンは、平均で2012年の2.3倍の飛散量になる見通しで、少ない所でも2.1倍、多い所で2.7倍になる予想です。また、平年の1.6~2.3倍の飛散量となる予想です。
なお、近年で大量飛散となった2011年に近い飛散量になる可能性もあるため、十分な対策が必要になりそうです。

●北陸・甲信北部
(甲信北部は、長野県北中部)前年対比200%
スギ・ヒノキ花粉の飛散量は前年の夏の天候によって決まると考えられており、晴れて暑い夏である程、花粉のもととなる雄花の生育がよくなり、花粉の飛散量が多くなります。2012年の夏はお盆の頃を中心に市街地でもゲリラ雷雨になることがありましたが、全般に晴れて暑い夏でした。さらに、9月になってもなかなか暑さが収まらず、晴れの日が多く、記録的な残暑になりました。このため、雄花の生育には適した条件であったと考えられます。また、花粉の飛散量は多い年(表年)、少ない年(裏年)が交互に訪れ、2013年は表年にあたります。
これらのことから、2013年春の花粉シーズンは、平均で2012年の2倍の飛散量になる見通しで、少ない所でも1.7倍、多い所で2.5倍になる予想です。また、平年の1.2~2倍の飛散量となる予想です。
なお、近年で大量飛散となった2011年に近い飛散量になる可能性もあるため、十分な対策が必要になりそうです。

●東海・甲信南部
(甲信南部は、長野県南部と山梨県全域)前年対比210%
スギ・ヒノキ花粉の飛散量は前年の夏の天候によって決まると考えられており、晴れて暑い夏である程、花粉のもととなる雄花の生育がよくなり、花粉の飛散量が多くなります。2012年の夏はお盆の頃を中心に市街地でもゲリラ雷雨になることがありましたが、全般に晴れて暑い夏でした。さらに、9月になってもなかなか暑さが収まらず、記録的な残暑になりました。このため、雄花の生育には適した条件であったと考えられます。また、花粉の飛散量は多い年(表年)、少ない年(裏年)が交互に訪れ、2013年は表年にあたります。
これらのことから、2013年春の花粉シーズンは、平均で2012年の2.1倍の飛散量になる見通しで、少ない所でも1.8倍、多い所で2.5倍になる予想です。また、平年の0.7~1.8倍の飛散量となる予想です。
なお、近年で大量飛散となった2011年に近い飛散量になる可能性もあるため、十分な対策が必要になりそうです

●近畿 前年対比160%
スギ・ヒノキ花粉の飛散量は前年の夏の天候によって決まると考えられており、晴れて暑い夏である程、花粉のもととなる雄花の生育がよくなり、花粉の飛散量が多くなります。2012年の夏は、南部を中心に曇りや雨になる機会が多くなり、お盆の頃には市街地を含めて広範囲でゲリラ雷雨になることがありましたが、全般には晴れて暑い日が多くなりました。また、9月になってもなかなか暑さが収まらず、厳しい残暑が続きました。このため、東~北日本には及ばないものの、雄花の生育には適した条件であったと考えられます。また、花粉の飛散量は多い年(表年)、少ない年(裏年)が交互に訪れ、2013年は表年にあたります。
これらのことから、2013年春の花粉シーズンは、平均で2012年の1.6倍の飛散量になる見通しで、少ない所でも1.2倍、多い所で1.9倍になる予想です。
また、平年の0.9~1.4倍の飛散量となる予想です。

●山陰 前年対比130%
スギ・ヒノキ花粉の飛散量は前年の夏の天候によって決まると考えられており、晴れて暑い夏である程、花粉のもととなる雄花の生育がよくなり、花粉の飛散量が多くなります。2012年の夏は、お盆の頃には市街地でもゲリラ雷雨になることがありましたが、全般には晴れて暑い夏になりました。また、9月になってもなかなか暑さが収まらず、厳しい残暑が続きました。このため、東~北日本には及ばないものの、雄花の生育には適した条件であったと考えられます。また、花粉の飛散量は多い年(表年)、少ない年(裏年)が交互に訪れ、2013年は表年にあたります。
これらのことから、2013年春の花粉シーズンは、平均で2012年の1.3倍の飛散量になる見通しで、少ない所でも1.1倍、多い所で1.3倍になる予想です。また、平年の1~1.2倍の飛散量となる予想です。

●四国 前年対比120%
スギ・ヒノキ花粉の飛散量は前年の夏の天候によって決まると考えられており、晴れて暑い夏である程、花粉のもととなる雄花の生育がよくなり、花粉の飛散量が多くなります。2012年の夏は晴れて暑くなる日もありましたが、高気圧の勢力が弱まったり、台風の影響を受けたりして、太平洋側を中心に曇りや雨になることがありました。このため、雄花の生育に適した時期もありまたが、あまり生育を促すような天候でない時期もあり、過去8年の中でも森林の活性度は低い方になりました。また、花粉の飛散量は多い年(表年)、少ない年(裏年)が交互に訪れ、2013年は表年にあたります。
これらのことを総合的に判断すると、2013年春の花粉シーズンは2012年の飛散量よりもやや多く、平均で1.2倍になる見通しで、多い県で1.5倍、少ない所でも2012年並みとなる見通しです。
また、平年の0.6~1.6倍の飛散量となる予想です。

●九州北部 前年対比90%
スギ・ヒノキ花粉の飛散量は前年の夏の天候によって決まると考えられており、晴れて暑い夏である程、花粉のもととなる雄花の生育がよくなり、花粉の飛散量が多くなります。2012年の夏は晴れて暑くなる日もありましたが、高気圧の勢力が弱まったり、台風の影響を受けたりして、曇りや雨になることがありました。このため、あまり雄花の生育を促すような天候でないことの方が多かったようで、森林の活性度でも、過去8年の中で最も低くなっている県もあります。
また、花粉の飛散量は多い年(表年)、少ない年(裏年)が交互に訪れ、2013年は表年にあたりますが、夏の天候を考慮すると、2013年春の花粉シーズンは2012年の0.9倍の飛散量となる見通しです。多い県でも2012年と同程度、少ない県では0.8倍となる予想です。また、平年の0.5~1.7倍の飛散量となる予想です。

●九州南部 前年対比90%
スギ・ヒノキ花粉の飛散量は前年の夏の天候によって決まると考えられており、晴れて暑い夏である程、花粉のもととなる雄花の生育がよくなり、花粉の飛散量が多くなります。2012年の夏は晴れて暑くなる日もありましたが、高気圧の勢力が弱まったり、台風の影響を受けたりして、曇りや雨になることがありました。このため、あまり雄花の生育を促すような天候でないことの方が多かったようで、森林の活性度でも、過去8年の中で最も低くなっている県もあります。
また、花粉の飛散量は多い年(表年)、少ない年(裏年)が交互に訪れ、2013年は表年にあたりますが、夏の天候を考慮すると、2013年春の花粉シーズンは2012年度の飛散量よりやや少なく、2012年の0.9倍の飛散量となる予想です。また、平年の0.5~1倍の飛散量となる予想です。

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