簡単に言うと、日本に昔からある品種「べにほまれ」と中国系の「ダージリン」を交配して作られた紅茶用の品種の事です。本来は、”紅茶用”として誕生したお茶で、そのまま飲むと「渋み」「苦味」が特徴的です。しかし、そのべにふうきが注目されるようになったのは、”緑茶用”にすると花粉症対策に効果がある事が分かったからなのです。
■べにふうき の効果/効能は、こちらから
https://benifuuki.org/diary.cgi?field=5
■なぜ”緑茶”でなくてはならないか?
→紅茶は、製造工程の発酵の段階で、有効成分の「メチル化カテキン」が消失してしまうからなのです。
→緑茶は、製造工程に発酵させるという過程がないので、有効成分の「メチル化カテキン」をそのまま体内に取り込むことができるのです。
※メチル化カテキンについて https://benifuuki.org/archives/11.html
■べにふうきの歴史
べにふうき誕生の元となったべにほまれ自体は、非常に歴史の古いお茶です。
昭和初期の時代に、日本でも紅茶を作ろうという試みが行われ近代日本茶業の父といわれる多田元吉という人がインドから持ち帰った種子を育て、その何世代目かに出来あがった優良な改良品種が”べにほまれ”です。アッサム種と呼ばれる大きな葉の樹木がベースになっており、従来の日本茶に比べてカテキンの含有量が多いことから、緑茶としては飲みにくく、紅茶用とされてきたものでした。
1965年、に鹿児島県枕崎市にある旧、農林省茶業試験場(現、野菜茶業研究所)で、この”べにほまれ”とダージリン系の茶葉を交配させ、国産紅茶の新品種として誕生したものが現在の”べにふうき”の元になっています。(当時はべにふうきと言う呼び名は存在しない)
しかし1971年の紅茶輸入の自由化が打撃となり、市場に普及することなく幻の品種として忘れ去られる事となりました。
1995年に、研究用に細々と育成していた独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構が”べにふうき”と命名し品種登録されました。(品種登録4591号)
1996年から2000年にかけて、独立行政法人農業技術研究機構野菜茶業研究所の研究チームがアレルギー予防食品開発のための基礎研究を行い、約40品種の茶葉について抗アレルギー作用を検定したところ、この”べにふうき”の成分であるメチル化カテキンが花粉症やアトピーなどのいわゆる「アレルギー症状」に対する改善効果があることを発見しました。その後、この研究が発表され”べにふうき”が一躍注目される事となります。
その後、日本各地の茶産地で”べにふうき”の栽培が始まりましたが、当初は生産量も少なく幻のお茶とも言われていましたが、2009年現在商業的には全国的に行き渡っているように感じます。
しかし、『べにふうきの情報が正しく普及しない理由』 https://benifuuki.org/diary.cgi?field=4
で解説しているように、
本当に効果があるからと言って医薬品では無いので、正しい情報を公開して販売すると薬事法違反になるので、販売者は正しい情報を公開して販売する事が出来ず”べにふうき”に関する誤解や間違った情報が広がってしまい、現在に至っています。
※2011年現在、”べにふうき”が花粉症に効果があると言う事は、一般的に認知されて来たと思いますが、その用法及び効果・効能についてはまだまだ正しく認識されていないと感じています。